チムシンジ を作ってみた!レシピ編

「チムシンジ」
チム=豚レバー・シンジ=煎じ汁
「豚レバーの煎じ汁」

「チムシンジ」は疲れたときに「クンチ」(根気・精力など)を

つけるために作られた「シンジムン」

(滋養強壮や薬用としての薬効をもとめたスープ)です。

煎じ汁というと薬のような味を想像しますが

豚出汁のきいたとても飲みやすいものです。

薬のなかった貧しい時代、家庭の知恵で作られたチムシンジ。
昔から体調が悪いときは「チムシンジを食べ」「よく寝る」と

大きな病気はしないと言われていました。

私も風邪をひいたり、貧血など体調のすぐれない時に母が作ってくれました。
クスイムン(薬)として食べるので年に数回ほど。ある意味特別な味わいです。


寒くなってきたので、病気予防も兼ねて「チムシンジ」を作ります!


豚レバー

豚もも肉

島人参

じゃがいも

ニンニク

かつお節

他に味噌をいれたり、大根や、昆布、豆腐や冬瓜など入れたりもします。
家庭料理の一つなので、豚レバー以外はお好みで付け足してください。


「豚レバーと豚もも肉」

沖縄のスーパーでは、チムシンジ用に抱き合わせの

セット売りが精肉店などでかえます。

1つ1つ買うよりお手頃…!便利!ありがたい…!

豚レバーには、エネルギーの代謝を促進する「ビタミンB6」と

体の他器官に多くの酸素を運ぶ「鉄分」が含まれてます。


「チデークニ(島人参)」

在来種の黄色い人参、カロテンが豊富で肉質はやわらかめ!

肉のおつゆとの相性抜群!

薬効が高いことからシンジムンに欠かせない野菜です。


紫外線に弱いので、新聞紙で包んで常温で保存。

長く保存したいときは、大きめに切ってゆでで冷凍保存をしてください

※作る際はオレンジの人参でも大丈夫です


材料(約4人分)

・豚レバー 200g
・豚肉(もも肉・肩肉など) 200g
・にんにく2片~(お好みで)
・塩 豚レバーの血抜き用(まぶしてもむ程度)
・牛乳 豚レバーの臭みとり用(ボウルに入れて豚レバーが浸る程度)

・島人参 2~3本(大きさによる)人参でも可能
・じゃがいも 2個

だし汁(かつお節)
・かつお節 約30g
・水 3カップ(600cc)

味付け
・味噌 (お好みで)
・醤油 (お好みで)
・塩 (お好みで)

①豚レバーは水洗いをし、塩をまぶしてもみこみ、血抜きの為5分置きます。
5分経ったら水で塩を洗い流し、ボウルに入れ、

牛乳でひたひたになるくらい入れて15分つけて臭みを取ります。

(使うときは水で牛乳を洗い流してください)


② 野菜は食べやすい大きさに切っておく

③(濃厚な沖縄風だしの取り方)
・鍋に水を3カップ(600ml)いれて沸騰させます。
・沸騰したお湯の中にかつ節・約30g入れます。
・さらに煮立ったら火を弱めて2分煮ます
・火を止めてふたをかけて1分
・かつお節を取り除いて出来上がり!


④③のかつお出汁のなかに、島人参・じゃがいもを入れて

弱火で柔らかくなるまで煮込んだら火を止めてください。

⑤臭みとりをした豚レバーと豚肉を水洗いをします

⑥別の鍋に水を5カップ(1000cc)を入れ火をかけて沸騰したら

豚レバー・豚肉・にんにくを入れて弱火で煮込みます。
目安は20~30分ほど、灰汁がでてくるのでこまめにとり除きましょう。

(滋養エキスとして茹で汁もつかいます)


⑦⑥の茹でた豚レバーと豚肉を取り出し食べやすい大きさに切ります。

(熱いので気を付けてください)


⑧⑦の切った豚レバーと豚肉を鍋に入れ

④の鍋の具材を合わせて一緒に弱火で煮込みます。

目安は15分程度。

材料が柔らかくなったら、かつお出汁と豚出汁で味が出ているので

味を確認しながらお好みの調味料で整えてください。


※好みで醤油や味噌、塩など。

濃厚な味で美味しかったです!

豚レバーの味が苦手な方は

レバーをとり除いて抽出されたスープをどうぞ~!


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料理のほかに歴史解説もあって面白いです↓


↑ざっくりですがチムシンジのレシピもあります


↓おきオタ!チムシンジ関連

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