「ふちゃぎ」とは
細長い楕円形の餅の表面に茹でた小豆をまんべんなくまぶした餅で、小豆の赤色は魔よけの効果があるといわれており、豆をつぶさずにまぶすことで家族の無病息災・仕事の成功の感謝をささげています。

旧暦8月15日の十五夜に、仏壇やヒヌカン(火の神・台所の神様)にお供えしたあとは家族でふちゃぎをいただきます。(※写真はヒヌカンにお供えした時)
年一の縁起物なので「食べなさい」と祖母にすすめられ食べていましたが、
小豆がまぶされ甘そうに見えて実は薄い塩味。餅には砂糖が入っていないことがほとんどだったので小さい頃は遠慮がちに食べていた餅でした;
つくり方
餅粉を水でといて細長い楕円形に形を整えて蒸し(沖縄ではそれを「餅」と呼んでいます)餅が熱いうちに、煮崩れしないように茹でた小豆を周囲にまぶすと完成です。


↑味付け無しのふちゃぎ。小豆は薄い塩味・餅は砂糖なしのシンプルな味付けであっさりと食べられます。日が経つと餅も小豆も固くなるので早めにお召し上がりください。お酒にきっと合うシンプルな味わいです。

↑写真は手作りの甘く味付けされたふちゃぎ。
市販のものは甘い小豆と、甘く味付けされたお餅で、まるでおはぎのよう。おやつ感覚で食べれてしまうので高カロリーやっぱり美味しい。
砂糖が入っているので日が経っても柔らかいです。
近年では、甘く味付けされたふちゃぎが売られており、紅芋味・黒糖・トーナチン(タカキビ)・ヨモギ…と、どのタイプをお供え後に食べようか悩むほど種類が増えています。
小豆も餅も甘く味付けされているので、かなり甘かったりもしますが子供も喜んで食べるお餅になりました。



毎年その甘いふちゃぎを食べていると、昔食べたぜんぜん甘くないふちゃぎがふと恋しくなるわけで……。
家族を思い心を込めて手を合わせてくれた祖母が「食べなさい」と持って来てくれたお供え後のあのふちゃぎ。
今はもう食べることはできませんが、母と私が仏壇とヒヌカンに家族の健康を祈願して今年もお供えしたいと思います。

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■おススメ商品
ふちゃぎの通販は残念ながら見つけられなかったので、「もち粉」といえば…!をおススメします^^ムーチーの季節によく作って食べておりますv紅芋味美味しいっ!
手作りのお餅に、蒸かした小豆をまぶせば「ふちゃぎ」の完成です^^/